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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第4章 【五条悟】勿忘草の悪魔**


下もひらひらしたフリルが申し訳程度についているだけで、裾を引っ張っても全然安心できない。


ほとんど下着と変わらない。
少し動くだけで、お尻がはみ出しそうだった。

おまけに足には、太ももにぷにっと食い込むえっちなガーターベルトと網タイツまでついている。


「どうせ脱いでしまうんだから関係ない」と先輩たちは言うけど、私は露出が多くて恥ずかしい。

初仕事。
大きい契約。


緊張で、心臓がどくどくと忙しなく脈打っていた。


その時、契約書の文字が淡く光る。
黒い紙の上に、新しい文字が滲むように浮かび上がった。

――召喚時刻、深夜零時。



「時間ね。いい? 新人。最初が肝心よ」

「はい」

「相手の前に出たら、まず微笑む」

「はい」

「次に、甘く名乗る」

「はい」

「それから、余裕たっぷりにこう言うの」



先輩は片手を頬に添えて、妖しく目を細めた。
その姿は、惚れ惚れするくらい綺麗でえっちだった。



「こんばんは。あなたの精気をいただきに参りました――ってね。ほら言ってみて」

「こんばんは。あなたの……精気をいただきに参りました」

「今夜は、私と気持ちいいことしましょ」

「こ、今夜は私と……き、きもち……」

「こら、恥ずかしがんないの」

「は、はい!」



背筋を正した瞬間、足元に黒い円が広がった。

床に落ちた影が、まるで穴のように深く沈んでいく。
羽の先がぞわりと震え、尻尾が勝手に丸まった。



「え、待っ……心の準備が」

「もう遅いわよ」

「先輩!」

「いってらっしゃい。ちゃんと精気、もらってくるのよ」



先輩の声が遠くなって、身体がふわりと浮いた。
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