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【HQ】予定調和な運命だった【黒尾鉄朗】

第1章 パニエに隠したデビルズ・テイル



「ぶっ、はは。お前いつからそんな面白い子になっちゃったの」
「べつに笑わそうと思って言ったわけじゃないです」
「こっちもそう言う意味で言ったんじゃないですー」
「でもまぁ、分かってたんで、大丈夫です。聞いてくれてありが、」
「いいよ」
「は?」
「結婚、しようか」
「は?」


形勢逆転。彼女のマジかこいつ、みたいな顔が面白くて仕方ない。当たって砕けてすっきり。自分の中で組み立てたストーリーが、思わぬ方向に舵を切ったのが予想外すぎたのか、なんとも形容しがたい表情を晒したままフリーズしてる。

そんな彼女の手を取った。ほら、善は急げって言うだろ?


「今から役所行って記入して出しに行くか」
「え?は?本気で言ってます?」
「逆にお遊びで言ったの?おまえは」
「そんなわけない、けど」
「日にち空けたら交際期間が発生するでしょ。それじゃ社内恋愛になっちまうし、ルール破ることになるんですが?」
「………なるほど!それもそうですね、じゃあ行きましょう」


賢くて頭の回転も早い。クソがつくほど真面目な彼女の、色気もクソもない告白と馬鹿みたいな提案。

それを面白いと思ってしまった俺はもっと馬鹿だなと。

出口へ向かう華奢な望月の背中を見ながら、これから先の、2人の生活に思いを馳せた。


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