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明日に編んだ舟[明日方舟]

第1章 月夜のアンコール




 そして誰もいないロドスの甲板で、ファントムは独白を吐くのだ。
「終わったはずの劇の幕引きに、随分と場違いなアンコールを聞いているようだ」
 それを聞いているのはいつの間にか傍にいるミス・クリスティーンだけだったが、彼女もまた、返事はニャアだけにとどめたのだった。
 ファントムはルミーのクッキーを一欠片口にした。外はすっかり夜で、欠けたばかりの月がファントムたちを照らしている。クッキーはあまりにも軽快な音を立てて割れ、ファントムの咥内に優しい甘さが広がった。




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