第1章 月夜のアンコール
そうやって、私がどんどんと学校生活の中で友達が出来始めると、次第に影の先生と会うこともなくなっていた。
お父さんが取って置いてくれた私の描く絵の中には時々影の先生らしきものはあったけれど、私が17歳になった頃にはすっかりファントムさんとは関わらなくなっていた。
だけど、忘れた訳ではないの。
だから私はロドスのオペレーターとして申請書を提出し、適性検査も難なくクリア。ロドスのオペレーターとしてIDカードが更新された時、私はくまなくロドス艦内を探索した。
きっとどこかにいるだろう「影の先生」を探して。
けれどもいつだって影の先生は、こちらからの投げかけに応えるような人ではなかった。現れた時は……そう、私が危ない目に遭いそうになった時、必ず背後にその先生はいた。なら私が何か危なそうなことをしたら、もしかして……と思い始めて首を振る。人の好意をそんなふうに扱ってはいけない。私はお父さんとお母さんに、そんなことは教わっていないんだもの。