第1章 月夜のアンコール
ということで、これから語られるのはシャレムとインディゴの間に生まれた「ルミー」という女の子のお話。
ルミーはシャレムとインディゴの愛情を深く受け、更にはロドスの皆に沢山愛されながらすくすくと育っていった。ルミーはこれといって大きなトラブルを起こすような子どもではなかったが、感情の起伏が少なく同年齢の子どもと一緒に遊ぶより、一人でボーッとしているような子どもであった。それでも暇さえあれば世話を焼いていたドクターは、自然とドクターには心を開いたようで、クレヨンを握る年頃になると、度々「お手紙」という形でドクターに渡すことがあった。それは大抵、ロドス艦内の保育所で起きたことや出掛けた先での景色や周りの子どもたちの絵ではあったが、ある日真っ黒な絵を描き始め、ドクターだけでなく、保育所のスタッフをやっていたハイビスカスはとても心配した。ハイビスカスは心配のあまり自作の栄養食をルミーに出したこともあったが、そこはインディゴの毒耐性を引き継いでいたのか(それとも本当に普通の食事だったのか)健康被害は何もなかったが、ドクターはメンタルに問題があるのかと、その筋に詳しいハニーベリーにカウンセリングを任せた。