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【刀剣乱舞】神様に恋した猫【完結】

第4章 見えている奴は、見て見ぬふりをするな。


(大倶利伽羅視点)

石段の上に気配があった。

分かっている。
来ている。
――あいつだ。

「……来るな」

振り返らずに言った。
初めてだった。
明確に拒む言葉を口にしたのは。

背後でわずかに息が止まる音。
それでも、続ける。

「ここには来るな。もう来るな」

理由は言わない。
言う必要もない。

(……これでいい)

関わらなければいい。
触れなければいい。
それで終わる。
それが一番正しい。

「……やだ」
小さな声。

けれど、はっきりとした拒絶。
足音が、近づく。

止まらない。

「……来るなと言ったはずだ」
「聞いたよ」

すぐ後ろに気配。
近づいてくる気配がした。

「でも、来た」

当たり前みたいに言う。
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