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【刀剣乱舞】神様に恋した猫【完結】

第4章 見えている奴は、見て見ぬふりをするな。


(鶴丸視点)

「なあ、大倶利伽羅」

軽く声をかける。
いつもの無愛想な背中。

その足元。
――猫。

そして、少し離れた場所に。
――人の姿のヒスイ。

(今日は出てるか)

なるほど、無理してるな。

「随分とまあ、賑やかになったじゃないか」
「……馴れ合うつもりはない」
「それ、便利な言葉だよな」

くつくつと笑う。

「関わってるくせに、“関わってない”って顔できる」

ぴたり、と空気が止まる。
図星だ。

「……何が言いたい」
「簡単な話だ」

視線を、ヒスイに向ける。
細い体。不安定な立ち方。
それでも離れようとしない目。

「その子、死ぬぞ」

はっきりと言葉にした。
遠回しにする意味はない。

倶利伽羅の気配が、わずかに変わる。

「……根拠は」
「あるさ」

肩をすくめる。

「“削れてる顔”してる」

人も、刀も、見てきた。
限界が近いものの顔は、分かる。

「お前、気づいてるだろ」
「……」
「気づいてて、やめさせない」

にやりと笑う。

「優しいな」

その言葉は、皮肉だ。

「……黙れ」

低い声。
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