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<短編>気まぐれに書きたいやつ

第1章 放課後/ブルーロック/糸師凛/幼馴染み/日常


まあ、そうなる。
形だけを見れば女子高生達の言う感想の通りだろう。ただ、彼女という点は訂正が必要だが。こういう事は誰が悪い訳でもないが、手紙の送り主を少しだけ気の毒には思う。

繭は苺のケーキをつつきながら抑揚のない声で言う。


「ねえー英語の課題やった?学年で出てるヤツ」
「やった」


こういう事には本当に卒がない。凛はあれだけサッカーしかしていないように見えるのに、どうやってその他の事に時間とエネルギーを捻出しているのか本気でわからない時がある。


「は?私やってない」
「だろうな」
「バカにしてる?」
「バカだろ」


繭は大きなため息をつく。これもダメ元とわかってはいるが一旦フォークを置くと、改まって背筋を伸ばし真顔で凛に視線をぶつける。


「写させて」
「自分でやれ」
「何卒」
「知るか」


繭が前に身を乗り出すと、凛はその分後ろに背を引いてしまう。


「近づくな」
「冷た」


繭はイチゴショートの上の苺を摘む。クリームが要所についた苺を明るい声で凛の前に差し出した。


「あげる!賄賂」


凛はそれを見もせずに、頬杖をつきながら言う。


「いらねぇ」
「ビタミンたっぷり」
「性格ゴミかよ」
「私がゴミなら凛はクズじゃん」
「言ってろ」


凛は酸味のあるものが好きではない。どうせどれだけ頼もうとも課題を写させてはくれなさそうだ、それをわかっていてやったのだから、ある意味小気味よい。
繭は苺を自分の口に回収する。

「うまー」
「馬鹿舌」


そして手元のケーキをもう一口。先方を見れば確認する間もなくサンドイッチは消えている。


「はや。いつの間に食べた?」
「開始10秒で食った」
「結構なボリュームあったよね」
「二口だ」


澄ました顔して運動部員というか、成長期というか。
凛は見た目よりもうんと野性味がある、本当に涼しい顔のまま二口で片付けてしまったのだろう。とはいえ合わせる必要はない。こちらはこちらで自分のペースで味わいたいものである。


「うまー」
「いつまで食ってんだ」
「味わうことを目的としてる」
「効率悪ぃんだよ」



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