第1章 放課後/ブルーロック/糸師凛/幼馴染み/日常
そうだ。過去からずっと何となく一緒にいる事が多いだけで特別に仲が良いと思ったことはない。それはお互いの共通認識だ。
「じゃあ」と軽く会釈して潔はその場を去ってしまった。
再び二人きりとなる。繭はケーキの最後の一口を食べ終え、スマホで時間を確認する。
「そろそろ行こう。バッグ持ってて、トレー片付けるから」
繭はその場から立ち上がり、スマホをポケットに入れた。通学バッグを凛に預けて二つのトレーをてきぱき片付ける。これもいつもの流れだ。凛も同じく席を立つ。
(は?イケメン背ぇ高すぎじゃね?!)
(マジ今日は眼福すぎて辛いんだけど!)
(てか彼女もレベル高、並び強すぎん??)
凛ではないが。回りの声は聞こえていても否定も肯定もしようのない気分だ。
既に店の外にいる凛の元へ近づいた。今日はこれまでだ。
繭は差し出される通学バッグを片手で受け取ると、駅改札とは逆側に歩き出した。
fin