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<短編>気まぐれに書きたいやつ

第1章 放課後/ブルーロック/糸師凛/幼馴染み/日常


繭は財布一つで注文を終えた。
繭はケーキとアイスティー、凛はコーヒーと軽食、これもいつものパターンだ。

テーブルに付き一度だけ深い呼吸をする。ふと回りをから視線を感じ、繭はそちらに目を向けた。
向かいの席にはやや派手さのある女子高生が3人、明らかに挙動が上ずっているしその声色は落としていてもこちらに聞こえるくらいに高いものがある。

原因は目の前の男、凛だ。中身はともかく容姿は人目を引くのだからある意味致し方ないともわかるのだが。


(イケメン!?)
(え、やば!!)
(顔面偏差値バグっ)


隠す気もないのか彼女達のテンションは明らかに上がっている。繭は小さく肩をすくめ、ほんのり眉を上げる。


「また見られてる」
「慣れた」


一般男子高校生からしたら刺されそうな台詞を悪気なく言ってのける凛には一切の優越も不快もない。他者からの賞賛なぞ本気でどうでもいいのだろう。

アイスティーをストローで口に含みながら改めて目の前の相手を見る。コーヒーカップを傾ける姿だけを見れば、確かに年齢よりも落ち着いていて品の良さを感じなくもないのだが。中身を知っているとその評価は実に薄っぺらいものに思えてしまう。


「あ、そうだ」


繭は通学バッグを漁り、一封の封筒を取り出す。折れ目一つない清潔な白い封筒の端をつまんで、凛へ差し出した。


「4組の一条さんから。どうしても渡してほしいって」


凛の眉がわずかに寄る。これは目の前の事実そのものが不快なのではなく、結果予測をしているくせに無駄な選択をした繭の判断が気に食わないからだ。


「断れよ」
「10回くらい断った。でもあまりにしつこいから」


こういう事も初めてではない、凛はどうせ受け取らないとわかっている。とはいえ、預かってしまった以上は繭が持ち続けている訳にもいかない。
繭は封筒をテーブルの中央に置く。凛はそれを一瞥し、指で軽く押し戻してくる。


「いらねぇ」
「だと思った」


(え、彼女経由?!)
(あのイケメンどんだけだよ)
(シチュからしてエグすぎっ)


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