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緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】

第4章 不実な夜に、君の名を


私が「抱いて」と乞うた時には、あんなに優しく「大切にしたい」と拒んだくせに。
他の女なら、誰でもいいということなのだろうか。


「……」


ベックマンの声が耳に届かなかった。
視界が急激に歪み、喉の奥が熱くなる。
は逃げるように椅子を立ち、外へ駆け出した。









酒場の喧騒から離れた奥座敷。
絹の擦れる音と、女の鼻にかかった甘い声が充満していた。


「あぁっ、すごい……船長さん、そんなに激しく…っ!」


シャンクスは女を組み伏せ、獣のような勢いで腰を打ち付けていた。久々に触れる女の肌、柔らかな肉の感触。
本能に従って動く肉体は、確かに快楽を享受しているはずだった。
だが、どこか頭の片隅が冷めている。
女を絶頂へと突き落とした後、お返しだとばかりに跪いた女が彼の熱を口に含んだ。


「ん、ちゅ、ぷ……っ、んむぅ……」


熟練した技術。
男を悦ばせるための完璧な動き。
だが、シャンクスの楔はいつもより反応が鈍かった。
医務室で自分を包み込み、必死に「気持ちよくなってほしい」と願っていたあの、たどたどしくも献身的な指先の熱が、どうしても脳裏にこびりついて離れない。


「……ッ、くそ」

「あら、どうしたの? もっと気持ちよくしてあげましょうか♡」


女が艶かしく微笑み、再び彼を誘う。
シャンクスは苛立ちを紛らわすように女をベッドに放り投げ、再びその身体を貫いた。


ーードスッ、ドシュッ……!!


「あ、は、ん……っ! ああぁぁッ!!」


激しく肉を打つ音。
だが、喘ぐ女の顔を見れば見るほど思考は加速する。
もしこれが、あのバニラの香りを放つ少女だったら。


(……)


一度その名を思い浮かべた瞬間、理性のタガが外れた。
抱いてもいない、抱かないと決めていたはずの少女の、乱れた姿。
自分にすべてを捧げると誓った時の、あの淫らで清らかな顔。
その想像が、シャンクスの楔をかつてないほど巨大に、そして鉄のように硬く作り変えた。


「きゃっ!? ……嘘、さっきより大きく……っ! あ、は…っ、あぁああああッ!!」


「あ、ぐ…っ、はぁ、はぁ……ッ!!」


脳内を支配するのは、目の前の女ではない。

自分を慕い、自分の腕の欠落をその小さな身体ですべて埋めようとしてくれた、あの少女の幻影だった。



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