緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】
第10章 花の誘惑
それからしばらくして、ベッドの上のが長いまつ毛を揺らし始めた。
「ん……、あ……っ……」
「! 気がついたか?」
シャンクスが覗き込むとはまだ焦点の合わない目で彼を見つめ、それから身体を小さく動かそうとしてきゅっと眉をひそめた。
「シャンクス、さん……? 私……あれ……?」
「無理に動くな。身体の具合はどうだ? どこかおかしいところはねェか?」
心配そうに顔を近づけてくるシャンクスに、は戸惑ったように自分の身体の感覚を確かめる。
「ううん……大丈夫、なんだけど……。なんだか、全身がすごく怠くて……それに、なぜか腰のあたりがずーんと重たくて痛い、かも……。あと、なんだか口の中が変な感じで、少し苦いような……不快な感じがするの……。私、どれくらい眠ってたのかな?」
薬のせいで犯されていた時の記憶は一切ないものの、二人の男に何度も激しく突かれた腰の痛みや、喉の奥まで白濁を注ぎ込まれた口内の不快感だけが、違和感として残っているようだった。
「そうか……。なぁ、あの島の花の毒はどうだ? まだ身体が熱かったり、疼いたりするか?」
シャンクスにそう聞かれ、はハッとしたように自分の胸に手を当てた。
「あ……! 嘘、すごいです……! あの嫌な火照りも、身体の奥がうずく感じも、綺麗に消えてる……! お医者さんの言った通り、ちゃんと解毒は成功したみたい。少し身体は怠いけど、もうすっかり平気だよ!」
花の毒から解放された喜びで、の顔にパッと明るい笑顔がこぼれる。
「……あぁ、そうか。本当によかったな」
シャンクスもいつもの優しい安堵の笑みを見せる。
だが、その笑顔の奥にどうしても隠しきれない凄まじい怒りの気配がほんのわずかに滲み出ていた。
鋭いはすぐにその違和感を察知して、不安そうに身を縮める。