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緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】

第2章 落日の蜜、始まりの鐘


「ははっ、決定だな! お前ら聞いたか? 今日からこいつは、正式に俺たちの仲間だ!」

「ああ、歓迎するぜ。……まずはその泣き腫らした顔、なんとかしな」


ベックマンが口角をわずかに上げて煙草を咥え直す。
ホンゴウも「船員の健康管理は俺の仕事だからな」と、頼もしく肩を叩いた。


こうして、は正式に「赤髪海賊団」の一員として迎え入れられた。
それは一人の人間として、彼女が海賊たちと共に荒波を越えていく物語の始まりだった。






ついに出航の日が訪れた。
フーシャ村の港には、村を挙げての見送りの人だかりができていた。その中心で、ルフィはいつも通りシャンクスと生意気な口を叩き合っている。


「……本当にもう行っちゃうのか」

「ああ、ずいぶん長居しちまった。寂しいか?」

「寂しいけど……もう、乗せてくれなんて言わねェ。俺は自分で仲間を集めて、海賊をやるんだ!シャンクスにだって負けねぇ!!」


ルフィの力強い宣言に、シャンクスは少しだけ驚いたような顔をした後、満足げに目を細めた。



「ほう……俺たちを越えるのか。……じゃあ、この帽子を、お前に預ける」



シャンクスは自分の頭から、トレードマークの麦わら帽子を脱ぎ、ルフィの頭に深く被せた。



「俺の大事な帽子だ。いつか立派な海賊になって、返しに来い。……約束だぞ」



その光景を、レッド・フォース号の甲板から見守る。
彼女の隣には、すでに新米船員としての居場所があった。


「ルフィ君……」

「あ! 姉ちゃん!!」


ルフィが顔を上げ、眩しそうに彼女を見上げた。
麦わら帽子の影で、その瞳は決意に満ちている。


「姉ちゃんも、シャンクスと行っちゃうんだな!」


「うん。私、この船で強くなる!シャンクスさんの腕の分まで……頑張るって決めたの」


彼女の言葉に、ルフィはニカッと白い歯を見せて笑った。


「おう! 姉ちゃんは、俺の大事な『実の仲間』だからな! 次に会う時は、俺がもっともっと強くなって、姉ちゃんを助けられるようになってやるぞ! 待ってろよ!」


「ええ……。待ってるわ、ルフィ君。あなたなら、きっと最高に素敵な海賊になれる!」


二人の間に交わされた、再会の約束。


それは絶望に沈んでいたにとって、未来を生きるための光だった。




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