緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】
第2章 落日の蜜、始まりの鐘
「がはは! 気づいたか。アジトで一晩中、俺が可愛がってやったよ。今は俺の部下たちが、代わる代わる蜜を吸い尽くしてる頃だ。今頃はもう、犯されすぎて声も出ねェだろうな!」
「……!!」
ルフィの脳裏に、優しく笑って怪我の手当てをしてくれたの姿が浮かぶ。
その彼女が今この瞬間も、化け物のような男たちに蹂躙されている。
子供ながらに、彼女の身に起きた凄惨な事態を理解したルフィの顔は真っ赤に染まった。
「よくも……よくも姉ちゃんを……!! 許さない、絶対許さないぞぉぉぉっ!!」
「ルフィ!! やめて!!」
そこへ、店を飛び出してきたマキノと村長が、必死の形相で割って入った。
「お願いします! その子はまだ子供なんです、許してあげてください!」
「マキノさん、離せよ! こいつら、姉ちゃんを……っ!」
「お願い、ルフィ、黙って……っ!!」
マキノは涙を浮かべ膝をついたが、ヒグマは冷笑を浮かべ、腰の剣に手をかけた。
「許せだ? クソガキに噛みつかれて、黙って帰るほど俺は優しくねェんだよ……」
「……ルフィっ!!」
絶体絶命の瞬間。
港の方から足音が近づいてきた。
「なんだ、ルフィ。お前のパンチはピストルのように強いんじゃなかったのか?」
砂埃が舞う通りに、場違いなほど軽い声が響いた。
赤髪のシャンクスが、一味を引き連れてそこに立っていた。
「シャ、シャンクス……!」
「また派手にやられてんな。お前は本当に手のかかるガキだぜ」
シャンクスはニカッと笑い、いつものようにルフィをからかった。
だが、足蹴にされ、顔を泥だらけにしたルフィの瞳は、いつもと違っていた。
楽しげな再会の色は微塵もなく、そこにあるのは血を吐くような慟哭だった。
「シャンクス……っ、助けて……っ! 姉ちゃんが……姉ちゃんが、山賊に……っ!!」
シャンクスの笑みが、消えた。
「……なんだって?」
「こいつら、昨日から姉ちゃんを攫って、アジトで……ずっと……っ! 今も、みんなで酷いことしてるんだ!! 助けて、シャンクス!!」
その瞬間、フーシャ村の空気が凍りついた。
シャンクスの全身から、陽気な海賊の気配が霧散し、代わりに底知れない殺気が立ち昇る。