緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】
第10章 花の誘惑
一気に顔が熱くなり、恥ずかしさから目をそらしてしまう。
「おいおい、なんだよその可愛い顔。……あーあ、そんな顔されたら、またベックたちに怒られちまうな」
「な、何ですか……?」
「いや? 航海中は『自重』するって約束したばっかりだけどよ……。こんなに可愛いお前さんを目の前にして、手ぇ出すな、って方が、グランドラインをコンパスで進むより無理難題だと思ってさ」
悪戯っぽく笑いながら、シャンクスは彼女の腰をぐっと引き寄せ、耳元で「今夜は寝かせねぇからな」と嬉しそうに囁く。
「っ、もう……! シャンクスさんのバカ!ほどほどにしてください!!」
耳元で囁かれた直球な夜のエッチな予告に、の顔はこれ以上ないほど真っ赤に染まった。
あまりの恥ずかしさと胸のときめきに耐えきれなくなり、彼女脱兎のごとく甲板の反対側へと走り出した。
「おいおい、! 照れるなって!」
楽しげに追いかけようとするシャンクスだったが、が逃げ込んだ先は、よりによって一番安全で、一番自分にとって厄介な男の背中だった。
「ベックさん!!」
「ん? ……なんだ、そんなに顔を真っ赤にして。またお頭が何かくだらねェこと言いやがったか?」
手すりに寄りかかっていたベックマンが、息を切らせて自分の背後に隠れてきたを面白そうに見やる。
そこへ、獲物を奪われた肉食獣のような顔をしたシャンクスが、いかにも不満げな足取りで追いついてきた。
「おいベック、そこをどけよ。俺は今、と大事な夜の作戦会議をしてる最中なんだ」
「作戦会議だぁ? お前のそのいやらしい顔を見りゃ、中身なんて筒抜けだ。危険蔓延るグランドラインの航海が始まったばかりだってのに、初日からお嬢さんを寝不足にさせる気かよ」
ベックマンは呆れたように溜息をつくと、さりげなく身体を動かしてを完全に自分の背後に隠し、シャンクスを鋭い目で見下ろした。