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緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】

第10章 花の誘惑


「それだけじゃねェぞ。グランドラインは天候もイカれてる。島ごとにまるごと気候が固定されててな。『春島』『夏島』『秋島』『冬島』って分かれてるんだ。さっきまで猛吹雪の極寒だったのに、次の島に着いた途端に灼熱の砂漠、なんてこともザラだ。さらに進めば、空にある島だの、海の底にある島だの、もっとわけの分からねェ場所がたくさんあるぜ」


「空の島に……、海の底……」



次々と語られる世界の広さと異常さに、は圧倒されてしまった。



東の海の穏やかな気候しか知らない彼女にとって、それは未知のワクワクであると同時に、底知れない恐怖でもあった。
もし、そんな過酷な海で、自分が船の足を引っ張ってしまったら。
もし、恐ろしい天変地異に巻き込まれてしまったら――。
知らず知らずのうちに、の身体が少しだけ不安に強張る。
彼は、不安げにログポースを見つめるの手を力強く包み込んだ。



「……なぁ、」


「え……?」



顔を上げるとそこにはいつもの悪戯っぽい笑顔ではなく、すべてを包み込むような、底抜けて温かいシャンクスの瞳があった。



「そんなに怖気付く必要はねェよ。どんなに不条理な天候が襲ってこようが、どんなに危ねェ島に行こうが――」



シャンクスは包み込んだ彼女の手をぎゅっと握り直し、まっすぐにその目を見つめた。


「俺がいるから大丈夫だ。心配するな」



「シャンクスさん……」


「お前さんは、俺が必ず守る。指一本、髪の毛一本だって、この海の危険には触れさせやしねェよ。だからお前は、安心して俺の隣で、この広い世界を楽しんでりゃいいんだ」



濁りもない真っ直ぐな言葉。
彼が言うだけで、どんな世界の脅威も大したことのないものに思えてくるから不思議だった。




「……っ、はい……!」




守られる嬉しさと彼の放つ圧倒的な包容力に、は胸がドクンと大きく跳ね上がるのを感じた。





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