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緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】

第10章 花の誘惑


「うわああああっ!? 船が、山を登ってる……っ!?」


「ガハハハ! そう焦んな、これが『リバースマウンテン』だ! 振り落とされないようにしっかり掴まってろよ!」



東の海で出会い恋をして、愛を知った二人を乗せた船はグランドラインへ向かう。
レッド・フォース号は猛烈な勢いで逆巻く海を駆け上り、そして一気にグランドラインの海へと飛び込んだ。
 




あまりの衝撃と高低差に、はシャンクスの逞しい胸にしがみついて目を回していたが、シャンクスはそんな彼女を片腕でしっかりと支えながら、子供のように声を上げて笑っていた。




「どうだ、驚いたか? これが『偉大なる航路』の入り口だ!」


「……っ、心臓が止まるかと思いました……。でも、本当にすごい……船でが山を登るなんて……」


「だろ? ここから先は、常識なんか一切通用しねェ。摩訶不思議な島々が、これでもかってくらい待ち構えてるからな」




ようやく船が落ち着いた航路に入り、がホッと息をついたのも束の間。
航海士たちが慌ただしく動く中で、彼女は奇妙なことに気がついた。




「あれ……? 羅針盤(コンパス)の針が、ぐるぐる回ってて全然使い物にならない……?」


「お、気づいたか!」



シャンクスは嬉しそうに彼女の隣にしゃがみ込むと、丸いガラス球のような奇妙な形をしたものを指し示した。




「この海じゃ、普通のコンパスは使い物にならねぇ。島々が発する強力な磁気のせいで、方角が狂っちまうのさ。代わりに使うのがこれ、――『記録指針(ログポース)』だ」


「ログ、ポース……?」



「そう。この針が次の島を指し示す。その磁気を溜める(ログを記録する)まで、船は次の島へ進めねェんだ。島によって数時間で溜まるところもあれば、何年もかかるところもある」


「何年も……!?」



驚愕するに、シャンクスはさらに楽しげに言葉を続けた。



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