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緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】

第1章 甘露に溺れる地獄


敵船の甲板には、生き残った海賊たちが這いつくばらされていた。


「あの女に何をした。……全部吐け」


シャンクスの放つ「覇気」に圧され、海賊たちは泡を吹かんばかりに震えながら、一ヶ月に及ぶ蹂譲の全容を語り始めた。

とある島で攫った踊り子の女に、悪魔の実を無理やり食わせたこと。
全身から出る蜜を啜り、何十人もの男で毎日四六時中回し続けたこと。
その「蜜」がどれほど美味かったかという、下卑た回想まで。


彼らの言葉が重なるたび、シャンクスの周囲の空気が、パキパキと音を立てて凍りついていく。


「……そうか。よく分かった」


シャンクスはそれ以上、何も聞かなかった。
背を向けて自分の船へと戻り、ただ一言、冷徹な合図を出す。


「ベック。……沈めろ」


「了解だ」


ーードォォォォォォンッ!!


赤髪海賊団の容赦ない砲撃が、逃げ場のない敵船を粉砕する。
悲鳴と爆音、そして忌まわしい記憶を飲み込むように、海賊船は黒煙を上げながら、深い海の底へと沈んでいった。








その頃、は船医の手によって、丁寧に身を清められていた。
温かい湯に浸かり、こびりついた汚れが洗い流されていく。
だが、蜜の性質は消えない。
肌を拭えば拭うほど、彼女の体からは微かな甘い香りが立ち昇る。
清潔な服を着せて貰い寝台に横たわった彼女のもとに、シャンクスが訪れた。


「……っ」


は、部屋に入ってきた人影に怯え身を縮める。
だが、そこにいたのは、自分を犯した野獣たちとは違う、穏やかな男の目だった。


「怯えなくていい。もう、誰もあんたを傷つけさせない」


シャンクスはその大きな手で、彼女の髪を優しく撫でた。
その温もりは、無理やり体温を上げさせられた時のそれとは違い、ただ静かに彼女の凍てついた心を溶かしていく。


の瞳から、一筋の雫がこぼれた。



それは蜜の色ではなく、透き通った本当の涙だったーー。



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