緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】
第1章 甘露に溺れる地獄
「……ひどい有り様だな」
そこに立っていたのは、これまで彼女を蹂躙してきた下卑た海賊たちではなかった。
燃えるような赤い髪。
その鋭い眼光が、惨状を物語る部屋の隅々を射抜き、最後に鎖で吊るされたへと向けられた。
全裸のまま、全身を蜜と精液で汚し、虚ろな目で震える少女。
あまりの凄惨な光景に、赤い髪の男は一瞬だけ驚きに目を見開いたが、すぐに苦い表情を浮かべて歩み寄った。
「……もう大丈夫だ」
ーーガキィィンッ!
男が腰の剣を一閃させると、彼女を縛り付けていた忌々しい鎖が火花を散らして断ち切られた。
支えを失い、崩れ落ちるが床に沈む前に、男の逞しい腕がその細い腰を抱き止めた。
「ぁ、あ……っ……」
男は無言のまま、自身が羽織っていた黒いマントを翻した。
温かくて、潮の香りがする大きな布。
それが、蜜と汚辱にまみれたの身体を、優しく、そして誇りを守るように包み込んだ。
「よく耐えたな。あとは俺に任せろ」
男の胸元から伝わる力強い鼓動。
地獄のような一ヶ月間で初めて触れた、支配ではない他人の温もりに、の瞳からシロップではない、本当の涙が溢れ出した。
「おいおい、お頭! 随分と上等な獲物を抱えてきたじゃねェか」
シャンクスがマントで包んだを腕に抱き、甲板へと戻ると、クルーたちが美しい少女を見て、口々に冷やかしの声を上げた。
だが、シャンクスはいつもの軽妙な笑みを返さなかった。
その表情は、鋼のように硬く冷え切っている。
「……ベック、悪いがドクターを呼んでくれ」
近づいた仲間たちが、ふと鼻を突く異臭に気づき、言葉を失う。
マントの隙間から漏れ出す、暴力的なまでに甘ったるい香りと、それに混じり合う無数の男たちの、生々しい精液の臭い。
シャンクスの腕の中で、は震えていた。
その白い肌にこびりついた「汚れ」が、彼が彼女を抱き上げた瞬間にどれほど深く、残酷なものだったかを物語っている。
シャンクスは彼女を抱きしめる腕に、無意識のうちに力がこもるのを感じていた。
「……汚ねェ野郎どもだ」
吐き捨てるような低い声。
シャンクスは彼女を船医に預けると、迷いのない足取りで再び敵船へと引き返した。