緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】
第6章 赤髪の生誕祭 ―月の光と蜜の舞―
ようやく彼が満足し、疲れ果てた彼女を右腕で力強く抱き寄せた時、シャンクスの顔には、これ以上ないほどの充足感が浮かんでいた。
「……最高の一日だったぜ、。……来年の誕生日も、覚悟しておけよ」
甘い香りと愛液の匂いが充満する部屋の中で、シャンクスは最愛の女の額に、慈しむような、けれど執着に満ちた口づけを落とした。
翌朝、レッド・フォース号の甲板には、あまりにも対照的な二人の姿があった。
「おはよう、野郎ども! 最高の朝だな!」
燦々と降り注ぐ朝日を浴びて、恐ろしいほど血色の良い「元気の塊」のようなシャンクスが豪快に笑う。
その隣には、幽霊かと思うほど青白い顔で、今にも膝から崩れ落ちそうなが、彼の右腕に支えられるようにして立っていた。
「……うわぁ。お頭、やりすぎだろ、ありゃ」
「、生きてるか? 魂が口から出かかってんぞ」
ヤソップたちが呆れたような、同情の入り混じった声を上げる。
ベックマンに至っては、彼女の首筋や腕に残る、隠しきれない大量の痕を見て、深く溜息をつきながら紫煙を吐き出した。
「お頭、主役だからって加減を知らねェのか。……お前、大丈夫か?」
ベックマンに声をかけられ、は震える声でなんとか答える。
「……はい。……だい、じょうぶ、です。……ただ、ちょっと、腰が……消えたみたいで……」
「はっはっは! 悪い悪い! あんまりにも可愛かったもんだからよ!」
悪びれもせず彼女の腰を引き寄せるシャンクスに、は遠のく意識の中で(……でも、シャンクスさん、あんなに喜んでくれたんだもんね……)と、自分を納得させようとしていた。
愛する男のあんなにも幸せそうな顔が見られたのなら、一日中抱き潰された甲板掃除並みの重労働も報われるというものだ。
だが、シャンクスが放った次の一言が、彼女のささやかな自己完結を粉砕した。