第2章 その御身、夜に化ける
パチパチと枝が燃える音が洞穴内に響き、影がゆらゆらと揺れる。高い位置で束ねられた髪がはらりと落ちてくる。長い横髪も私の肌を擽った。
柔く乳房を持ち上げ、繊細な手つきで揉みしだく。長い指が突起を掠め、その度に私は身体をビクッと跳ねさせた。淫猥に乱されていく。
「く、ろ……や……ん、あ……」
「"嫌よ嫌よも好きのうち"、であろう?其方のココは硬くなって、悦んでおる。
……艶めかしい声も、もっと我に聞かせよ」
僅かな微笑みに隠された静かな熱が、翡翠の瞳に宿っている。青白く光るその瞳はまるで、高熱の青い炎__
「獣の姿では、梓を愛することも出来なかった。我の妖力は、妖の血肉を食らう度、穢れてゆく」
ほんの少し眉を寄せた玄の姿が、私の胸を締め付ける。この玄狐は、私の為に神であることを辞めた。ならば私も、全てを捧げねば割に合わぬことなど、とうに知っている。
突起に口を寄せ、舌が這う。硬くなった突起を転がすように舐め、時には吸い付く。腹の奥が疼く……玄に犯されたい。人と妖――ましてや、巫女の身体と妖狐が交わるなど……。
既に見捨てられたのだ。神などとうに私にはいない。在るとすれば…この妖の身でこんなにも神々しい彼だけだろう。
玄の長い指がゆっくりと下りていく。襦袢を掻き分け、秘められた蕾をその指が捉えた。胸から離れ、私の顔をジーッと見つめながら水音を響かせ始める。
「ん、んんっ……あ、や……くろぉ……」
玄の指が擦れて熱い。身体の奥まで熱くなって、何かが込み上げてくる。
「苦しいのだろう?達してしまえ」
陰核を擦る指が激しくなり、嬌声を上げる。背を反らせて、腰が浮いた。打ち上げられた魚のように跳ねて、目の前がチカチカと光る。恥ずかしい姿を見せてしまったことに顔が熱くなり、咄嗟に隠した。