第3章 妖狸の惑わし
「くろっ……や…ぁあっ!!……日次ぎはっ、あ……くろぉ!」
夜の帳が下り、静寂が空を飲み込む。いつの間にか、私の背中から突き刺す快感に嬌声を上げる。
「些か雛尖を撫でただけで、我を咥えよったくせに……素直になれば良いだろうに……」
腹に腕を回し抱えるように腰を持たれ、後ろから激しく突かれる。奥の敏感なところを的確に刺激し、腹に回した手で陰核を撫でる。
海老のように背を反らし、玄を締め付ける。自身の伸縮で擦れる玄にすら快感を覚え、果て続けた。生殖行為のはずが、ただの快楽を求める行為と成り果てていた。
「っ……そんなに、締め付けるでないっ…!我も、果ててしまうで、あろう?」
耳元で切なく言葉を紡ぐ玄の口から熱い吐息が漏れて、震えるように肩を竦めた。地面に敷いた麻布を握り締め、余韻が終わるまで緩く繰り返される抽挿に耐える。それでも、軽く散り続けた。
乾いた音が洞穴内に響き、耳元で掠れた声が吐き出される。玄の精が最奥に吐き出され、ゆっくりと抜かれていき、衣の合わせを正した玄は洞穴から出ていった。
微睡みの中で戻ってきた玄に、身体を拭かれたのは覚えている。だがすぐに夢の中に沈んでいった。