第2章 その御身、夜に化ける
「ぁ……んあっ!玄、もう……ひうっ…ぁあっ!!」
洞穴内に淫猥な音が響き、追い詰められた私は、玄の衣を握り果てた。喉仏が上がり、低く唸る。吐息とも取れる息を吐き出して、律動を止めた。
「っ、は……思ったよりもクるな……
梓、大丈夫か?」
遠くなる意識の中、僅かに答える。少し呼吸が落ち着くと玄は、私の腰を持って反転させた。軽々と腰を持ち上げられ、そのまま獣のように激しく打ち付けられる。
玄がこの行為に夢中になっていることがわかった。何度私が果ててももう、止まることはない。始めは感じていた玄の妖力すらもわからなくなり、洞穴の中で淫らに乱れる。
「はっ、ぁ……梓、あず、さっ……!我を、受け止めよ!……っ、んっ!」
最奥に放たれた熱いモノは、どろどろと私を支配していく。それでも私の中の霊力は、勝手にそれを打ち消していた。
汗や涙が溢れ、汚れた顔すらも、整えることが出来ずに微睡む。その中で聞こえた玄の言葉は、よくわからず、受け取ることが出来なかった。
「……其方は我のもの。愛おしい梓よ」