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SixTONES 短編集

第4章 ないものねだり*💙


部屋に入ると、今日は照明が明るい。

「おつかれ」

って言ってもソファにだらっと座る樹はスマホを見たままで視線は上がらない。

「うん」

それだけ返事をした。いつもなら抱き寄せてくるのに。気にしてないのを装って聞く。

「今日、楽しかった?」
「まぁ」

短い返事。会話が続かない。
さっきテレビで見た笑顔は、ここにない。やっと視線が合ったと思ったら逆に聞かれる。

「なんか機嫌悪くね?」
「悪くないよ」

嘘だよ。あんな楽しそうな顔見たことないのが悔しいよ。気づけ、バカ。

「そ」

興味なさそうに、立ち上がって近づいてくるけど優しさはない。
キスも触れ方もいつもより雑で、心ここにあらず。
思い切って言う。
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