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SixTONES 短編集

第4章 ないものねだり*💙


玄関のドアを開けると薄暗い照明の中で樹はソファにだらっと座って笑ってる。

「ほんとに来んのな」
「来ると思ってたでしょ」
「まぁな」

その余裕そうな顔が悔しい。ジャケットを脱ぐ間もなく、距離を詰められて手首を掴まれる。頑張れば逃げられるはずなのに身体は動かない。

「最近さ…俺のこと避けてた?」
「気のせい」
「ふーん」

次の瞬間、距離が近くなる。指先で頬に触れられてもう片方の手は腰に回す。強引じゃないのに抵抗する隙は与えてくれない。

「無理だって」

何が?って聞きたかったのに距離がゼロになる。軽いキス。深くはないのに息が乱れる。

「ほら、ちゃんと来るじゃん。そんなに好きなんだ俺のこと」

耳元で掠れた声で言われると胸が苦しい。
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