• テキストサイズ

0話:愛が禁じられた世界で[dzl]

第3章 愛の切れ端



 そんなある日だった。行く宛ても何もない俺はフラフラと街を歩いていて、ある奇妙な青年を見かけた。
「じゃあ行くからな! 俺が向こうまで渡ったらみんなで拍手をしてくれ!」
 顔を緑に塗りたくった青年が、本当に楽しそうに笑いながら、平均台を渡ろうとしていた。
 集まっているのは子どもだけ。見るところ、服装がボロボロで細い子ばかりだったから、身よりのない子どもたちなんだったと思う。
 一方、周りの大人たちは忙しなく動き回ったり、無視して通り過ぎるばかり。まるで緑の顔の彼を見ないようにしているようだった。
「おい、きおきお!」
 緑顔のストリートパフォーマーのサポートをしているのだろう一人が大声をあげた。見ると緑顔のきおきおと呼ばれた彼が、平均台から落ちかけていて、俺は一瞬肝が冷えた。
「危ないっ!」
/ 25ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp