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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第4章 アフレッタンドに駆り立てられる【もう一度〜死滅回游について】


「護衛……? 不死なんですよね?」

「封印とかを危惧してるんですか?」

 乙骨と真希が尋ねるが天元は沈黙した。そこへ、九十九が焦れたように口を開く。

「フェアじゃないなぁ。護衛の期間も理由も明かさないのか?」

『……では、羂索について語ろうか。あの子の目的は、日本全土を対象とした人類への進化の強制だ』

 それは聞きました、と伏黒が頷く。

「具体的には何をするつもりなんですか?」

「羂索はなぜ あのとき、天元様の結界を利用し、【無為転変】で日本の人間を全員 術師にしなかったんです?」

 ずっと気になっていたのか。伏黒の疑問に星也が続く。

『それをやるには単純に呪力不足だ。【うずまき】で生成した呪力は術師に還元できない。術式で一人一人 進化を促すのはあまりに効率が悪い』

 そこで一度 言葉を区切り、天元は重々しく告げた。


『羂索が取る進化の手段は――人類と天元の同化だ』


 全員が息を呑み、場が緊張に包まれる。

「あれ? でも、同化って……なんだっけ? アレ、ほら……」

「【星漿体】にしかできないはずだ」

 虎杖と伏黒に、『以前の私ならね』と天元は答えた。

 十二年前に進化を始めた今の天元なら、【星漿体】以外との同化も“できなくもない”らしい。

「だが 天元――オマエは一人だろう。どうやって 複数の人間と同化するんだ?」

 ずっと話を黙って聞いていた脹相が、さすがに気になったのか疑問を投げる。

『今 君たちの目の前にいる私ですら私ではない。進化した私の魂は至るところにある。言っただろう。天地そのものが私の自我なんだ』

 天元と同化した人間は術師という壁すら超える。そこにいて そこにいない。新しい存在の形を得ることになる。
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