夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第11章 アディラートに奮い立つ【東京第1結界】
「バラエティにおいて! 赤(出血)は御法度だぜ‼︎」
黄櫨の背後を取り、低く構えた髙羽が彼の尻にピストルのように揃えた先端を突き刺す。
「ぐっ……なっ、ナメるな――……」
――ドゴンッ‼︎
畳みかけるように蹴りを食らわされ、黄櫨は大きく吹き飛んでいった。
「……髙羽が敵じゃなくてよかったよ」
「同感。あんなの……戦いたくない」
「一度は言われてみたいセリFUUU‼︎」
髙羽の戦いを見て思わず溢すと、詞織も辟易した様子でため息を吐く。そんな伏黒たちに、髙羽は拳を上げた。
「じゃあな、少年、詞織君。死ぬなよ!」
そう言い残して、髙羽は吹っ飛んだ黄櫨を追いかけて行く。その後ろ姿に、レジィが「あ〜ぁ」と頭を掻いた。
「死んだね、アイツ」
「だよねぇ。あんなコケにされたんじゃ、ハゼくんも本気 出すよ」
「テメェの心配しろよ」
「自分の心配したら?」
図らずも、詞織と台詞が揃う。
「言ったよな。俺たちはもうこの結界での目的は果たした」
本気で戦える。出し惜しみはナシだ。
呪具の切っ先をレジィに向け、伏黒は静かに呪力を練った。
* * *