第4章 アフレッタンドに駆り立てられる【もう一度〜死滅回游について】
「それで、星也さん。天元様の結界の話は?」
「あぁ、それは……」
「俺から話そう」
真希の問いかけに口を開こうとして、脹相が星也の肩を掴んで止める。そして、彼は自分たちにしてくれた内容をそのまま真希と九十九に繰り返した。
それを聞いて、九十九が「Good!」と口角を上げる。【薨星宮】にどう辿り着くかは大きな課題だったのだ。これで一歩先へ進める。
「それはいいとして……コイツ、誰だ?」
「彼は特級呪物【九相図】の受肉体だ」
真希の疑問に星也が答えをもたらすと、彼女はますます怪訝な表情で「は?」と首を傾げた。
「なんでそんなのがココに?」
「「「…………」」」
まぁ、そうなりますよね。
正直 虎杖も、なぜ彼が自分と行動を共にし、ここまで協力的なのか分かっていない。
「とりあえず、俺の……兄貴だからってことで……」
「悠仁――ッ‼︎」
感動して叫ぶ脹相を無視し、虎杖は「行こう」と一同を促した。遅れて後ろから脹相がやって来て先頭に立ち、道案内の末に一枚の扉の前に辿り着く。
「あれだ。間違いない。この先に弟たちが眠っている」
開けるぞ、と言って、重たい扉が開いた。そこは墨汁を溢したように真っ暗で、葉のついていない木々が生えている。屋内へ入ったはずなのに、その扉は明らかに外へ続いていた。
程なくして倉庫のような場所が通りに道にあり、脹相が足を止める。