• テキストサイズ

夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第3章 胸を突き刺すドロローソ【執行~あの場所】


「宿儺が、伏黒と星也さんと詩音……三人のことを使って、何か企んでる」

 伏黒と詞織が目を見開き、乙骨が静かに眉を寄せる中で、星也の反応だけが違っていた。宿儺はすでに星也と言葉を交わしており、彼は知っていたのだろう。

 宿儺は基本、利益にならないことはしない。それが あの109前での戦いで、三人に【反転術式】をかけた。


 ――『オマエたちにはやってもらわねばならんことがある』


 ――『この小娘には貸しがあるからな。返してもらうまで死なれては困る』


 この言葉からも間違いはないはずだ。

 自分が渋谷で身体を乗っ取られたのは、一度に指を十本も食わされたから。今 虎杖の中には十五本の指があり、残りは五本。
 それを全部 食わされても主導権を渡すことはないだろう。

「それでも……もし次、俺が宿儺に代わったら、迷わず殺してくれ」

 伏黒や詞織(詩音)に何かあったら星也と乙骨が。仮に宿儺が星也に危害を加えようとしても乙骨がいる。二人ならできるだろう。

「分かった。ベスト(死力)を尽くすよ」

「そうならないことを祈るばかりだ」

 頷いてくれた二人に、虎杖は“生きる覚悟”を決めた。

 もしまだ自分にできることがあるのなら、死ぬのはそのときでいい。

 今一度 虎杖は視線を戻す。

「伏黒、詞織。俺は何をすればいい?」

 尋ねると、伏黒は虎杖、乙骨、星也と順に見渡して説明してくれた。

「まずは高専に戻って、天元様と接触する」

 五条を封印している【獄門疆】の解き方、加茂 憲倫の具体的な目的と今後の出方について尋ねる。

 この二つに答えられるのは天元しかおらず、回答を得られなければ【死滅回游】を収拾させることは難しい。
/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp