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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第22章 トレモロに跳ねる心音【呪胎戴天-伍-】


『ハハッ! いいぞ‼︎』

 瓦礫を投げ合う応酬が続くも、不意に強い呪力の気配に、宿儺と真希は互いに距離を取ってそちらへ視線を向ける。


「【最大出力――霜凪】‼︎」


 バキッと霜が降り、辺り一帯が冷たい氷で覆い尽くされた。

『はっはっ! 絶景、絶景!』

「差し出がましい真似を致しました。どうかお許し下さい」

 傍らに降り立った裏梅が、申し訳なさそうな声で謝罪し、深く頭を下げる。それに対し、宿儺は『良い』と短く返した。

「それから、一応 虎杖 悠仁の凍結を弱めましたが……」

『小僧はもう用済みだ。どうでもいい。だが、あの女に呪力を偏らせたのは正解だ』

 呪力を【天与呪縛】で完全に差し引かれ、速度も膂力も常人とは桁違いだ。

『肉体を仕上げる。【浴】の用意をしろ』

 そう言いながら、宿儺は【白虎】を呼んだ。星也が呼んでいるものよりも数倍 巨大な【白虎】は、牙も太く鋭く、表情も怒りの形相に歪んでいる。

 宿儺の命令に、裏梅はようやく下げていた頭を上げた。
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