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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第22章 トレモロに跳ねる心音【呪胎戴天-伍-】


『オマエは本当につまらんな』

 吐き捨てるように言うのと同時に、真希が柵で絡め取られた宿儺へ蹴りを放った。バギッという衝撃音と共に、宿儺の身体はシャッターへ激突する。

 ため息を吐きながら、宿儺は身を起こし、身体に絡みついた柵を外して放り投げた。コキコキと肩を回す宿儺へ、虎杖と真希の視線が注がれる。

「悠仁。とりあえず目標は、殺してでも“アレ”を捕まえることだな?」

「押忍」

「もっと速くしていいか?」

「押忍!」


 ――来るか。


 宿儺が身構えるのと同時に、二人は襲いかかってきた。宣言通り、かなり速度が上がっている。

 グンッと真希に引き寄せられたところへ、虎杖が拳を振り上げた。同時に反対からも真希が拳を振り上げ、宿儺は二人分の拳を片手でいなしていく。

 おそらく、この肉体は同胞を傷つけるとき、自分を強く拒絶し、呪力出力を落とす。ならば――。


『【捌――「蜘蛛の糸」】』


 蜘蛛の巣状に地面を斬り裂いた。

 轟音を立てて瓦礫と化した地面に足を取られ、虎杖と真希がバランスを崩す。その無防備な虎杖を殴りつけ、真希へ手にした瓦礫の欠片を投げつける。だが、真希はその瓦礫を受け止めてきた。
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