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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第22章 トレモロに跳ねる心音【呪胎戴天-伍-】



「だったらオマエも噛み潰してみろ――不幸(おれ)をよ」


 そう言って吠えた虎杖が、こちらへ向けて一歩を踏み出す。それに向けて、宿儺は口元に薄く笑みを浮かべたまま、己の分も弁えずに進む愚者へ斬撃を放った。


 ――ブシッ!


 無数の斬撃が虎杖を斬り刻み、激しい血飛沫が上がる。けれど、虎杖は止まらなかった。ガッガッと音を鳴らしながらこちらへ迫ってくる。


 なんだ? 何故ここまで硬い?

 いや、違う。俺の呪力出力が落ちているのか。


 ギチッと宿儺の指先は強張った。

 低く身を構えた虎杖が強く拳を握る――と、それが勢いよく放たれた。ガツンッと放たれた拳が宿儺の頬に入る。

『神ノ原 星也め』

 大きくのけ反りながらも、宿儺は足を踏ん張った。

「はぁっ、はぁ……っ」

 荒い呼吸を繰り返し、虎杖がこちらを睨みつける。その視線を無視し、宿儺は己の手のひらを見つめ、グッパッと開いて調子を確認した。

 先ほど殺すつもりで伏黒に【拒絶】の言霊を放ったときにも感じたことだ。ムラはあるが、呪力出力が極端に落ちる瞬間がある。

 伏黒を攻撃したときは一割以下まで落ちていたな。肉体の動きはそうでもないが……。
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