夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第22章 トレモロに跳ねる心音【呪胎戴天-伍-】
『俺から言わせれば、オマエらこそ何故そこまで弱い? 何故 弱いくせに生に執着する? つつけばたちまち崩れてしまう生き物が、永く幸福でありたいなど どうして口にできる?』
宿儺の四つの目が静かに虎杖へ注がれた。
――あぁ……コイツらはどこまでいっても……。
『貴様らは身の丈にあった不幸を、生涯 噛み潰していればいいのだ』
微塵も揺れない声音に、虎杖は拳を握る。
――【呪い】なんだ。
重たく息を吐き、虎杖はフラリと立ち上がった。
「だったらオマエも噛み潰してみろ」
――不幸(おれ)をよ。
低い声音でそう言って、真っ直ぐ宿儺を見据える。
「――来てみろ」
まるで足掻く羽虫を嘲笑うかのように、宿儺は口元に薄く笑みを浮かべた。
* * *