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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第21章 声にならないラメントーソ【熟む/膿む】


「……どうして……こんなこと……」

 縋るように伏黒の腕に触れ、詞織が震える声を絞り出す。

「あなたたちがアタシに勝手に説明したんでしょう? 【死滅回游】とその離脱プラン。労せず100点 貰えるなら貰うわよ。千年ぶりの戦いだもの――場所も相手も、好きに選びたいわ」

 万が背負っていたワンショルダーのバッグを投げ捨てた。その背中から昆虫の羽がパキパキと生える。

「初めては、やっぱり宿儺。じゃあね、待ってるわよ」

 地面を蹴り、万が飛び去った。けれど、伏黒も詞織も、ショックからその場を動けない。

「詞織、恵! くそ……っ! 悠仁、華! 万を追え‼︎」

 星也の指示に、虎杖が「応!」と返事をし、万の飛び去った方向へ走った。「はい!」と、その後ろを華も追いかける。

「二人とも しっかりしろ! 津美紀はまだ……!」

「……なんで……」

 涙を流す詞織の手に自分の手を重ね、伏黒は星也を見上げる。

「なんで……教えてくれなかったんですか……」

「それは……」

 星也が視線を逸らした。

 分かっている。
 星也が沈黙を守っていたのが自分たちのためだったと。


 ……それでも、これはあまりにも――……。



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