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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第16章 束の間 奏でるクリシェ【仇名/直接会談】


「それにしても……“天使”もそうだが、来栖も随分 協力的なんだな」

「あぁ、それは華が兄さまのこと……」

「詞織! それは言わない約束……!」

「詞織君が言わなくても、星也君は気づいてると思うぞ?」

「それとこれは話が別です!」

「星也さん、来栖に何かしたんですか?」

「詞織や悠仁にも聞かれたが……全く身に覚えがないんだ」

 そんな皆の会話に入ろうとして……不意に虎杖の意識は沈んだ。

 耳の奥で、ピチャンと水の跳ねる音がする。

 意識をそこに向けると、薄暗い空間に動物や魚の骸が散乱していた。足首まで浸す水と空気の冷たさに、虎杖の身体は強張る。


「――何の用だよ」


 固い声音で目の前の、自分と同じ顔をした男――宿儺に問いかけた。

「こっちはテメェの面(ツラ) 見るだけで胸くそ悪ィんだ」

 コイツのやったことは一瞬だって忘れていない。
 渋谷での大量殺戮――己の認識の甘さが招いた最悪の事態を。

 それも、宿儺は何の躊躇もなく、なんなら嗤いながら殺した。

 それだけではない。その腹の奥底では、伏黒や星也、詩音を利用して何かを企んでいるのだ。

 警戒しないわけがなかった。

 虎杖の態度に、宿儺は『クックッ』と喉を震わせて笑う。

『馬鹿が口を滑らせる前に教えてやろうと思ってな』

 眉を寄せて怪訝な表情をする虎杖に、宿儺は口角を上げた。


『――【堕天】は俺だ』


「……は?」

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