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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第16章 束の間 奏でるクリシェ【仇名/直接会談】


「僕だって十人以上 手にかけてる。二人が殺めたことを責めるつもりはないよ。『津美紀のためだ』と言ったら、さすがに怒ったけどね」

 少しだけ茶化すように言う星也に、伏黒は申し訳なさそうに眉を下げた。

「すみません、星也さん……俺が追い詰めたせいで、詞織まで巻き込んで……」

「メグ、そんな言い方しないで。わたしは自分の意志で戦った。メグに追い詰められたなんて思ってない」

 袖を引いてくる詞織の手を握り返す。この手が人の命を奪ったのかと考えると、伏黒の胸は軋んだ。


 どれほどの覚悟の末の決断だったのかと――……。


 詞織に触れる伏黒の手に、星也の手が重なる。

「恵。詞織の言う通りだ。君が自分の決断を津美紀のせいにしないように、詞織の決断に対して君が負い目を感じる必要はない。それに、詞織だって術師だ。命の責任を負う覚悟はできてる」


 ――これは、君たちがそれぞれで背負う責任だよ。


 優しく伏黒と詞織の頭を撫でた星也が立ち上がった。

「引き留めて悪かった。今度こそシャワーに行っておいで。その間に食事を用意しておくよ。詞織も、恵に話せるよう情報をまとめよう」

 伏黒は詞織と小さく頷く。

 自分が眠っている間にどれだけ事態が動いているのか。
 逸る気持ちを押さえ、伏黒はシャワールームへと向かった。

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