夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第15章 わずかに見えてきたスペランド
「どうする、虎杖。星也君を連れてもう一度 来るか?」
「わざわざ そのためだけに星也の手を煩わせるのもどうかと思いますけど」
髙羽と華に、虎杖も「そうだよなぁ」と唸る。
「ねぇ、あなたたち。兄さまのどこが好きなの?」
詞織が淡々とした声音で尋ねると、三人は胸を張った。
「顔」
「雰囲気」
「強さ」
あ、全部 分かるわ。
だが、「分かる 分かる」と同意したところで「どうぞ」とはならないだろう。
「なら、これでどう?」
そう言って、詞織は学生証のケースから一枚の写真を取り出した。
「写真で撮るくらいなら許してあげる」
「「「おぉ〜‼︎」」」
中学の卒業式なのか。白いブレザーを着た伏黒と詞織の両脇に、フォーマルな服装の星也と星良が立っている写真だ。
――カシャッ
――パシャッ
――ピロリ〜ン
――パシャシャシャッ
――カショ〜ン
「なんで、悠仁と華まで撮ってるの?」
「いや、なんかノリで」
華は虎杖の隣でスマホを構え、真剣な表情で連写していた。
やがて三人組は顔を見合わせ、「ゴホンッ」と咳払いをする。