夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第15章 わずかに見えてきたスペランド
翌朝――11月13日 早朝。
虎杖は朝のシャワーを浴び、バスローブを着込むと、ワイングラス(コーラ)を片手に窓辺で佇んでいた。ワイングラス(コーラ)に口をつければ、喉にビリビリとした刺激(炭酸)が走る。
「……何をしてるんだ、悠仁?」
「いや……なんかバスローブでテンション上がっちゃって。昨日の風呂じゃ そこまで気回らなかったし」
「別に珍しいものでもないだろう」
「星也さんにとってはそーかもしんないけど!」
星也は特級だし、なんなら任務でいいホテルに泊まることもあるかもしれない。だが、自分は初のバスローブなのだ。この優雅な時間を堪能したい。
「虎杖、星也君。そろそろ朝食の買い出しに行こうと思うんだが、何がいい?」
朝風呂を終えた髙羽が、昨日も見た半分裸に半分ヒーロースーツの際どい格好で出てきた。
「あ、だったら俺も……って、伏黒一人残すのもなぁ」
「僕が残るから、二人で行って来てもらっていいか?」
星也がポケットから財布を取り出し、万札を一枚 渡してくる。
「いや、一万は多くない?」
「足りないよりはいいだろう。皆の分も僕が出すから、好きなものを選ぶといい」
さ、さすが……ホント尊敬するわ。
虎杖は「あんがと」と返し、髙羽と部屋を出た。
「なぁ、詞織たちにも声掛けようぜ」
「ふむ、そうだな。詞織君も昨日から塞ぎ込んでいるし、気分転換も必要だろう」
そう話して、虎杖は隣の女子部屋をノックした。程なくして、華が顔を出す。