夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第15章 わずかに見えてきたスペランド
「詞織君もそうだったが、星也君もあまり笑わないよな。この兄妹はそんな感じなのか?」
「あー……確かに。星也さんが笑ってるところって あんま見ないな。詞織も声立てて笑うタイプじゃないし」
それでも、詞織はふとしたタイミングで笑顔を見せてくれることはある。伏黒といるときが一番 多い気がするな。
星也に至っては、笑顔を見ること自体がレアだ。それも、伏黒や詞織、星良といるときは表情が柔らかくなるレベルである。
星也の双子の姉の星良はよく笑う感じだし、詞織の双子の姉の詩音は、別の意味でよく感情の起伏が激しいんだけどなぁ。
「これは、芸人の血が騒ぐな」
「そうなん?」
まぁ、星也の爆笑という激レアな瞬間はぜひ見てみたいが。
そんなことを考えていると、髙羽が「星也君!」と言って立ち上がった。
「冷たい鮫がやって来た! シャークシャク‼︎」
…………シ――ン……。
やがて、長い沈黙の末に、星也が「あぁ」と頷く。