夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第15章 わずかに見えてきたスペランド
「……仕方ないですね。でも、私は諦めが悪いですから、手加減なんてしませんよ」
「決めるのは わたしじゃない。津美紀を選ぶか、華を選ぶか……それは兄さまが決めること」
津美紀、と口の中で呟く。
「気になっていたんですけど……あなたや星也が必死になって【死滅回游】を終わらせたいのは、ツミキを助けたいから。私の協力も、そのために必要ってことですよね?」
「……そう、だけど……」
華に協力してほしいのは、五条の封印を解くためだ。
だが、その五条の封印を解くのも、【死滅回游】を終わらせて津美紀を助けるためだから、間違いじゃない。
もしかして、津美紀を助けたいなら「協力しない」と言われるんじゃ……。
「華、あのね……」
「そんな顔しなくても、協力はちゃんとします。星也の役に立ちたい気持ちは変わりませんから」
ホッと安堵の息を吐くと、彼女はこちらをジッと見ていた。
「本当に大事なんですね、ツミキのこと」
「……家族、だから……」
絶対 助ける。そう決めた。
たとえ どんな手段を使っても……。
もう、手の届くところまで来ている。このままいけば、津美紀を助けることができる。
だから……。
「……メグ」
早く起きて――津美紀を助けるために……。
* * *