夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第15章 わずかに見えてきたスペランド
「星也、大丈夫ですか?」
「……あぁ、大丈夫だ」
気遣わしげな瞳を向けてくる華に頷いた星也は、込み上げてくる様々な感情を押しやり、話を進めてもらうことにした。
「すまない、悠仁。続けてくれ」
そう促すと、虎杖も心配そうな表情をしつつ話を続けてくれる。
「結界に入ってすぐに伏黒や詞織とはぐれたけど、運良く日車の拠点を知ってるヤツがいて、案内してくれた。そんで、日車を説得して総則を追加してもらったんだ。日車にも回游を終わらせるのに協力して欲しいって頼んだんだけど、そっちは無理だったわ」
その後、マンションの屋上で何度も爆発しているのを不審に思い(髙羽と黄櫨の戦い)、駆けつけたとこほで詞織と合流。そこで、星也が伏黒を運んでいる現場に居合わせたらしい。
そうか、と頷き、次に詞織へ視線を向ける。
「わたしは結界に入ってすぐに泳者に襲われた後、髙羽に会った。それから勘頼りに歩き回って日車の情報を集めてると、メグがマンションで戦ってるところに遭遇した感じ」
「そうそう、そんな感じ。俺は特に目的も何も持たないし、詞織君について行った。少女を一人で放っておくなんてできないからな。大人としても、芸人としても」
芸人は関係ないだろ、と思うも、髙羽が一緒にいてくれたことに安堵した。
伏黒もそうだが、詞織も津美紀のことで思い詰めている様子だった。
特に詞織は、極端な考えで突っ走りやすいところがある。だが、髙羽がいたことで多少のブレーキにはなっていたはずだ。