• テキストサイズ

夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第15章 わずかに見えてきたスペランド


「俺たちは秤先輩を説得して、結界に入ったんだ。俺と伏黒と詞織は東京の第1結界、秤先輩とパンダ先輩は第2結界。綺羅羅先輩は結界の外で待機って感じ」

 話によると、虎杖たちは100点を持つ日車 寛見を説得し、『泳者間で得点の移動を可能にする』という総則を追加させるべく動いていたらしい。

 秤は第2結界で鹿紫雲を探し、パンダは鼻が利くため、星也と合流して“天使”探し、綺羅羅は外の状況を把握できるように結界外で待機という流れのようだ。

「パンダもいたのか?」

 思いがけない名前に口を挟むと、詞織がコクリと頷いた。

「あと、そのときパンダくんに聞いたんだけど……夜蛾学長が亡くなったって……」

「夜蛾さんが……?」

 総監部の通達には、確かに夜蛾を『五条・夏油を唆して渋谷事変を起こした』として死罪認定するとあった。そんな冤罪を、彼が黙って受け入れるとは思えない。何かあったのだろう。

 いや、状況なんてどうでもいい。

 強く握りしめた拳が震えた。

 夜蛾は死んだ父の友人で、詞織の秘匿死刑でも上層部に口を利き、死刑を先延ばしにしてくれていた。

 それだけではない。亡くなった父に代わり、いつも気にかけてくれていたのも知っている。責務に押し潰れそうなときに道を示してくれたこともある。

 恩人だ――悲しくないわけがない。

/ 399ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp