夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第15章 わずかに見えてきたスペランド
「場所、この辺りでいいっスか?」
「あぁ、ありがとう」
礼を言うと、三人は照れたようにはにかんだ。
「あと これ、適当に食いモンも持ってきたっス。隣のスーパーも牛耳ってるんで、好きに使ってくれってリーダーが言ってたっス」
「何から何まですまない。助かった」
差し出されたビニール袋を受け取る。すると、三人はそわそわと顔を見合わせ、やがて 一人が意を決したように見上げてきた。
「あの! 握手してもらえないっスか⁉︎」
「握手? 構わないが……」
手を差し出すと、三人が順番に手を握ってくる。そして、興奮したように浮き足立ちながら部屋を出て行った。
何だったんだ?
「随分 人気だな、星也君は」
「いやぁ、気持ち分かるわ」
髙羽の言葉になぜか虎杖は納得顔である。その隣では、詞織と華も「うんうん」と頷いていた。
何を納得しているんだろう。
嫌われるよりはマシだが。
「せっかく持ってきてくれたし、先に食事にしようか」
袋に入っているのは冷凍食品だ。パンやおにぎりは賞味期限が切れているだろう。
全員が食べ終えたのを確認し、星也は話を切り出した。
「まずは悠仁たちの話から聞かせてくれ」
そう話を促すと、虎杖は「うっス」と頷くと詞織と視線を交わし、虎杖が話し始める。