夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第15章 わずかに見えてきたスペランド
「僕は神ノ原 星也」
最後に、華が居住まいを正した。
「初めまして。私は来栖 華です」
ジッと詞織と虎杖の視線が華に注がれる。翼や頭上の光の輪などの“天使”のような姿が気になっているのだろう。
「なぁ、来栖って もしかして……」
「悠仁」
虎杖の言葉を、星也は静かに遮る。
「恵が目を覚ましたら全て説明する。ただ、悠仁も詞織も気になっているだろうから、これだけは話しておこう」
そこで言葉を区切り、華と一度 視線を交わすと、星也は二人に視線を戻した。
「来栖さんは僕たちが探していた“天使”で、協力してもらえるよう話はすでにつけてある。今は、この話だけで充分だよね」
星也の言葉に、詞織と虎杖が目を見開く。
「マジか……」
「これで、五条先生が助けられる。そしたら、津美紀も……」
思い詰めたように唇を引き結ぶ詞織の小さな肩に、星也は手を置いた。
「一旦 情報を整理しよう」
そう話していると、部屋のドアがノックされる。
すぐに虎杖が動いてドアを開けると、このホテルを拠点にしている三人の男たちが入ってきた。そして、星也たちの分のベッドを運び込んでくれる。