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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中

第15章 わずかに見えてきたスペランド


「おぉ〜、すげぇ。スイートルームじゃん。そういやさ、スイートルームの『スイート』って何? 甘いの?」

「スイートルームのスイートは、甘さの『sweet』じゃなくて一揃いって意味の『suite』。ベッドルームとリビングルームみたいに、独立した複数の部屋がセットになって繋がってるから、他の客室より広いし、豪華に見える」

「へぇ。詞織ってやっぱ物知りだな」

「メグほどじゃない」

 星也が伏黒をベッドに寝かせると、虎杖と会話を終えた詞織がパタパタとベッドの傍らに屈み、伏黒の頭を撫でた。

「兄さま、メグは……」

「呪力の過剰消費に津美紀のことも含めた極度のストレス状態……要因はいくらでもある。でも、傷は治したし、休めばじきに目を覚ます」

 そう説明すると、詞織がホッと安堵の息を吐く。

「いやぁ、星也さんがきてくれて良かったよ。けど、星也さんって、東京第二結界にいたよな? なんで こっちにいんの?」

 そう尋ねつつ、虎杖の視線が華へ向いていた。早く話を聞きたいのだろう。

「その説明も含めて、まずは自己紹介をしよう。互いに知らない顔もあるだろう」

「おっ、そうだな!」

 変態男が「うんうん」と頷き、ポンッと胸を叩いた。

「俺は髙羽 史彦。泣く子も笑うお笑い芸人だ‼︎」

「泣く子もドン引き、の間違いでしょ」

 ボソリと詞織が呟く。どちらかというと、変態男――もとい、髙羽の話より、詞織の話の方が信憑性が高そうだ。

「俺は虎杖 悠仁! 呪術高専一年!」

「……同じく、神ノ原 詞織」

 二人の自己紹介で、やたらと華が詞織を見ているのは気のせいだろうか。まぁ、敵意がある感じではないからいいか。
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