夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第11章 アディラートに奮い立つ【東京第1結界】
「そんなに言って欲しいなら 言ってあげるよ。『ボクがキミを守ってアゲル。だって、キミのことがスキだから』……なんてネ☆」
麗美の瞳が期待に揺れる。こんな あからさまな言葉にすら縋るってどういう神経をしているんだ。
「それと、強いキミに恐怖のプレゼント」
チカチカと女の目が怪しく光ったかと思うと、ズルリと隣に白く細いシルエットが現れる。
「な……っ⁉︎」
少年院のときの特級呪霊⁉︎ まさか、この女も【呪霊操術】の使い手⁉︎
「あははっ! いい顔! ボク、恐怖に歪む人間の顔が大好きなんだ……最高にゾクゾクするよ‼︎」
「どけ、貞包」
そこへ、女を押し退けて、先ほどマンションから落下させた上半身裸の男が前に出た。
「さっきはどぉもぉ〜……って、もうボロボロじゃねぇか。ここまで這い上がるのも楽じゃねぇんだよ」
――針 千釣(はり・ちづる)
所持得点:28点
「階段 使えよ、原始人」
五対一は さすがにキツい。その上、一人は特級呪霊を連れている。
けれど、何としてもコイツらの持ち点は確保しておきたい。
――リンゴン! リンゴン! リンゴン! リンゴーンッ!
突如 コガネが現れ、鐘の音を鳴らし始めた。伏黒のものだけでなく、麗美や かや子、針のものも同じように現れている。