夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第11章 アディラートに奮い立つ【東京第1結界】
「おい、二度とその面(ツラ) 見せるな」
低く凄めば、麗美が顔を青ざめさせた。
そこへ、ザクッという衝撃音に振り返る。【玉犬】がレジィに上顎を刺されていた。
包丁? 武器を隠し持っていたのか?
「あぁ~、そっか そっか。ぬるいと思ったら、殺せないのか。俺たちの持ち点 欲しいもんね。でも、殺す気でやんないと、死んでから後悔するよ」
呪力を滾らせて威嚇してくるレジィを前に冷静に、負傷した【玉犬】の術式を解く――すると、視界の端で何かが揺れた。
――目玉⁉
それを認識したときには、激しい閃光と熱量を伴った爆発の直撃を受ける。
「ちょっとぉ! 俺もいるんだけどぉ‼」
素早く身を低くして躱したレジィが外へ向けて叫んだ。
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「死んだ?」
――黄櫨 折(はぜのき・いおり)
所持得点:35点
「レジィは巻き込んじゃダメでしょ。めっちゃ怒ってんじゃん。庇わないからね」
――貞包 かや子(さだかね・かやこ)
所持得点:32点
「いらねぇわ、バカ。つーか、俺にばっかやらせんなよ」
「対面しないと 術式 使えないもん。あー、でも……」
ニヤリと かや子は歪んだ笑みを浮かべる。
「あんだけ強いってことは、それだけ死線を潜ってきてるってことだよねぇ。楽しみだなぁ」
「悪い顔」
そう嗤って、黄櫨はボキッと自分の歯をへし折った。
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