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夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第11章 アディラートに奮い立つ【東京第1結界】


「加えて結界に侵入した際の“転送”――人を散らす目的もあるんだろうが、一番は現代人術師の早期に自覚性を促すためだろう。“転送”で死ぬ奴もいる。本当に泳者の呪力を利用したいのなら、より多くの術師を、より長くダラダラと戦ってほしいはずだ」

 総則の“永続”のような建前は、本当の計画の隠れ蓑。

 そう、レジィは続けた。

「これは確信だ。強者だけが残った回游に羂索が爆弾を落とし、【死滅回游】は役割を終える。その爆弾が何かは分からない。しかし、それは遠くない未来、今 このときかもしれない」

 その備えとして、強い仲間を募り、点を貯めておきたいというわけか。事情は理解した。それに 仮設とはいえ、こちらにとっても有益な情報だった。

「……いくつか聞きたい。まず、コイツがそんなに強いとは思えねぇ」

 そう、伏黒は後ろにいた麗美を指した。

 結界に入って“転送”システムに戸惑い、落下している伏黒を仕留められないどころか、一撃も入れられないほどだ。それに、軽く小突いただけであっさり倒された。

 実力としては四級、もしくは三級でも下位の方。少なくとも、三級になったばかりの順平の方が、コイツよりずっと戦える。

 術師として覚醒して十二日なら こんなものかもしれないが。

「その女は適当な理由で泳者をここへ招く囮役さ。女の方が警戒されにくいしね」

「用がなくなったら、殺して点に変えればいいしな」

 強者を集めているという割に麗美を仲間にしていることが疑問だったが、これで納得だ。今の【死滅回游】に関する情報も聞かされていなかっただろう。

「ナニ イッテルンダ。ソンナワケ ナイダロウ」

 この反応――捨て駒程度にしか思っていないな。
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