夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】
第10章 ディスペラートの呼び声【裁き/東京第1結界】
「判決がまだだったな」
カンカンッと木槌が鳴らされる。
『――【有罪(ギルティ)】、【没収(コンフィスケイション)】』
バシュッと音を立てて空間が元の劇場に戻った。
有罪、没収――だが……。
「特に変化は……」
そこへ、日車が木槌を投げつけてくる。とっさに防御の構えを取ると、木槌が腕を掠めた。ビリビリと腕が痺れる。
これは――……。
戸惑っている間に、日車が一気に距離を詰めてきた。
虎杖の腕に当たって上空に弾かれていた木槌が消え、日車の手に握られる。それはハンマーのように巨大化し、日車はそれで強かに虎杖を殴りつけた。
この木槌、自在に出したり消したりできる上、大きさも変えられるのか!
いや、それより――呪力が練れない……!
「……丈夫だな」
「それが取り得なもんで」
ハンマーを肩に背負う日車に、虎杖は精一杯 強がりを返した。
* * *